2015年3月22日日曜日

美術の道をこれから目指そうとする高校生たちへ




今年の高校生国際美術展の新聞広告が出ていた。


半田晴久さんは、美術を志そうとしている高校生たちに、あたたかい、勇気がでてくるような言葉をかけておられる。



「受賞すると、将来、美術の分野で生活していけるかどうかで深刻に悩むもの。両親や友人や教師の意見に振り回されず、とりあえず5年、10年ぐらいの目標をたてて挑戦して欲しい。一生の目標を立てる必要はない。目標は途中で変るもの。どうしても駄目な場合は途中で目標をたて直せばいい。迷っている時間があるのなら、どんなことでもいい。打ち込んでみること」とアドバイスした。
さらに半田委員長は「美術分野で生きていこうとするときには生活していけるかどうか悩むもの。しかし、カンボジアやラオスでは生きていけるかどうかが悩み。その意味で日本は恵まれている。仕事を選ばなければいくらでもある。日本の高校生は恵まれている。外国の実情を知ったら大丈夫と思える」と述べた。
さらに「将来の余計な心配をせず、自分が思った道を徹底的に突き進み、方向が違ったと思ったら転換すればよい。そのとき何一つ無駄にはならない。しかも、絵や書はやっていた人は生涯にわたって教養・喜び・宝物を手にすることができる。悩みを乗り越えて良き人生を送ってほしい」と述べた。

第14回高校生国際美術展 日本と世界の高校生が芸術交流

美術の道をこれから目指そうという、可能性を秘めた若人
たちの不安や迷いを払拭してくれる、力強いアドバイスといえる。成功してもそうでなくとも、どちらに転んでも後悔しない人生となる、やる気の出る言葉である。様々な道において、多くの苦労を重ねてこられたであろう半田晴久さんの体験と、そこから乗り越えて掴みとった現実的な知恵がにじみ出ている言葉だ。(了)







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