過激派によるイスラム社会と西欧諸国との分裂が広がらないよう、それに対するものとして設立された「文明の同盟」(UNAOC)という国連の機関があります。
互いの宗教や伝統の尊重を推進し、人類の相互依存を再確認することで分裂をなくし、世界平和を脅かす偏見や誤解を克服する目的だそうです。
その国連「文明の同盟」は、昨年ニューヨークで開催された、第3回スボーツ平和サミットを主催しました。第1回は2012年にロンドンで、第2回は2013年に東京で、半田晴久さんが会長の国際スボーツ振興協会主催で開催されていました。
第3回スボーツ平和サミット(The World Sports Values Summit for Peace and Development)New York City – 22 May 2014
United Nations Alliance of Civilizations
そしてこの2014年の第3回スポーツ平和サミットでは、文明の同盟(UNAOC)と国際スボーツ振興協会の提携が発表されました。なぜ、スポーツ関係の国際スボーツ振興協会と国連「文明の同盟」が提携したのでしょう?
Abdulaziz Al-Nasser国連上級代表の発言によると、スボーツは、古代のオリンピックでは単なる運動競技ではなく、政治や文化、宗教や言語の違いも越えて広がっていたもので、それは今も同じであるといいたいようです。
たしかに現代では、異なる文化の選手たちが同じチームでプレーしてますし、そして互いに連帯したり、規律を守ったり、犠牲を払ったりしながらともにプレーしてるわけですからね。
世界の、それぞれの国の人たちは、いろいろな点で異なっているけども、共通している部分もあるわけですし、ただ、今のような状況では、コミニケーションもとりにくく、それに格差もあり、亀裂は埋まりにくいでしょう。でもスボーツには、それを変える力があると考えているようです。なので、国連「文明の同盟」の上級代表によると、「文明の同盟」は、優先的な取り組みにスポーツを入れようと考え、国際スボーツ振興協会との提携も、そういう理由から可能になったのでしょう。
この「文明の同盟」の考え方については、たしかに国際スポーツ振興協会の設立趣旨と一致する部分がありそうです。
半田晴久さんは、次のように言われています。
〜国際スポーツ振興協会(ISPS)は、「スポーツの力」を強く信じます。スポーツには、希望を生み出し、人々を動かして社会を変革する力があります。またスポーツは、人々を団結させ、世界中の地域社会に一体感をもたらします。そしてスポーツが、世界平和の追求においても、非常に強力なツールになることも、疑いの余地はありません。この信念こそが、ISPSの活動を支える柱になっているのです。〜
ということですので、スボーツ平和サミットの開催も含めて、スポーツへの取り組みは、半田晴久さんに先見の明があったということでしょうね。国連も、異国文化の障壁を超えて、スボーツが世界平和の推進に、大きな役割を果たすと考えているのでしょう。世界の趨勢は、ますます、その方向に向かっているのかもしれません。(さくら)
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