半田晴久さんの世界開発協力機構と、列国議会同盟の共催で、「世界の若い議員と語り合うグローバル・オピニオン・サミット」が開催されたので、さっそく出掛けてきた。
民間では初めて、各国の国会議員からなるグローバルフォーラムであるIPUと提携した世界開発協力機構には、驚きを禁じ得ないが、スボーツ組織である半田晴久さんの国際スボーツ振興協会も、国連の「文明の同盟」と提携している。いったい半田晴久さんの活動は、どこまでグローバルになっていくのだろう。
それにしても提携を望んだからといって、あるいは資金協力をしたからといって、提携する相手ではないだろうから、どのような経緯があったのかについては、興味をそそられる部分がある。おそらく人間同士の繋がり以外には考えられないが、相手の方から希望してきたという話も聞いたので、強く惹かれるものを半田晴久さんに感じたのであろうか。
さて、今回のサミットは、非常に内容が濃かった。日本の開発援助が、全体の大きなテーマであった。各国の若い議員たち、といっても政治の世界では何歳を持って若いというかは知らないが、おそらく30代40代と見える議員たちは、さすが一国の選ばれた議員だけあって、言うことがしっかりしていた。そして、お国のことをさりげなくアピールすることも忘れず、国を思う真摯な気持ちが伝わってくる。少し新鮮な気持ちになった。日本の若手議員の中には、頼りなく見えるものも少なくないが、開発途上国の若者の逞しさを見習って欲しい気もした。
そして、口に出してはっきりとは言わないが、援助の仕方に疑問を感じているのではないかと思った。それは日本の援助というより、おそらくは中国や欧米の援助の仕方になにか改善を求めて、質疑をしているように、私には感じられた。
共通する見解としては、援助は国民の教育の向上、技術の習得につながることが重要と考えていることはわかった。しかし、現状は、そうはなってないのかもしれない。そこをもう少し聞きたかったが、各国ごとに事情が大きく違い、とても短い時間では不可能なことだろう。
半田晴久さんや、IPUの議長らの応答も、適宜、的を得た内容で聞きごたえがあるものだった。簡単には解決できない、とても大きな問題ばかりなのだが、確実に前に進む答えであり、現実的であり、その場しのぎの逃げになる回答は無かった。これは、実践してきた体験と、深い勉強からくる知識がないと言えないことだと感心した。
そして、世界30数ヶ国から、立場の違う質問や議論を、上手にさばく半田晴久さんの手際も見事である。半田さんのそばで、IPUの上級顧問が、細かに情報を整理し連携していたのも印章に残った。
また、日本からは、ベテラン国会議員の発言もあった。なかでは平沢勝栄さんの、とても良い話も聞けた。それから同時通訳が5、6カ国語に及ぶため、大変なことだと思ったが、もう一度じっくり翻訳したものを聞きたいと思う内容もある。もう一度聞くと、さらに発見があるであろうし、理解も深まる。
それにしても、4時間弱という短い議論で、大きな実りある内容を得られたことは間違いない。有意義な企画を準備された世界開発協力機構と列国議会同盟の人たちに、そして半田晴久さんに感謝申し上げたい。(了)
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