2015年5月6日水曜日
半田晴久さんは、普通の尺度で測ることができない人物
ジャパンタイムズによる、先月の8、10日に開催された半田晴久さんのコンサート記事があるので、記念に掲載した。
WEBにも同じものが見つかった。
Concerts revive old favorites, showcase original tunes
半田晴久さんは、プロの書家であり、画家であり、歌手であり、能楽師であり、京劇俳優であり、また俳人、作詞家、作曲家である。さらに著述家としては、短編小説の3冊目が出版予定と聞く。詩集や句集も、これまでに17冊を数える。ほか、人生論、自己啓発、宗教、教育、語学、文化、ビジネス、経営、ギャグに関する本などを、200冊以上は出されている。 実に多才どころではない、驚異的な能力の持ち主なのである。
この記事で紹介されているコンサートでは、エンターテイナーとして、ポップスからジャズ、ロック、フォーク、シャンソン、カンツォーネまで、幅広く歌いこなしている。しかし本業は6カ国語で歌えるオベラ歌手であり、日本の演歌も得意とするマルチシンガーである。
なぜ、そのように多くの分野でプロになれるのか。それは20 歳の頃から、受験勉強をする受験生のような日々を、今日まで40数年間にわたり続けきたからということだ。
つまり不断の努力で、常に学び続けてきたその絶対量が、圧倒的に我々とは違うレベルなのである。そうとしかいいようがない。
しかし、なぜ、そこまで努力ができるのかというと、そこが半田晴久さんの考え方なのだろうが、なかなか真似ができるものではなさそうだ。
「一生のテーマが、死ぬまで真善美を学び、実践することだから」と、あっさりと言われる。そして、いにしえの古典や偉人から深く学んできたそうだ。
そのように普通の尺度で測ることができない人物だけに、普通の尺度で見ていては、けっして理解できないかもしれない。理解できないと真似できないし、学ぶこともできないだろうからもったいないことである。
世の中には、特異な才能をもつ人物が往々にして正しく理解されないことがある。スティーブジョブズですら、一度はAPPLEから追い出されたぐらいだから。
半田晴久さんのことも、正しく理解できない人もいるかもしれないが、それは半田晴久さんの責任ではない。正しく理解するには、半田さん自身がやったように、謙虚に、古典や偉人に学び知恵を磨くしかないのかもしれない。(了)
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