2009年10月11日日曜日

半田晴久さん@盲人ゴルフの理念

半田晴久(深見東州)氏は、福祉活動とは、障害者や困窮する人の自己実現のお手伝いであると考えています。盲人福祉において、ただ救いの手をさしのべるのではなく、『日本盲人職能開発センター』に盲人用の文字読み取り機や専用ワープロを寄贈するという形で、盲人の社会参加のお手伝いをすることから、活動が始まったそうです。『盲人ゴルフ』の底流を流れる考えも、これと同じです。盲人ゴルフはボラティアの存在を除いて、そのプレーは健常者とまったく同じルールで行われます。そこには積極的にスポーツを楽しもうとする障害者の方々の、すがすがしい感動があるのです。



半田晴久氏が盲人ゴルフ(視覚障害者によるゴルフ)に出会ったのは今から10年以上前のことになります。オーストラリアでその先駆者であるロン・アンダーソン氏(視覚障害者)と出会い、ゴルフを通じて彼の人柄やプレーに感銘を受けたのが最初のことでした。



盲人ゴルフは、新しい時代の真の福祉活動のあり方を示唆しています。いずれも究極の理想である人間愛の尊さに帰結します。




1.視覚障害者がハイクオリティ・オブ・ライフを享受しつつ、明るく発展的な行き方を可能性にする多くのチャンスを得ることができる。



2.盲人ゴルファーは、最大限自分ですべてのアクションを処理するよう意義づけられている。 晴眼者(健常者)のボランティア活動が奉仕者自身の精神的、かつ肉体的向上につながる。



3.盲人ゴルフという具体的なスポーツを共有体験することによって、障害者の自己表現の手助けをし、真実の福祉や公共性・教育性・文化性・国際性などをふまえた新しい時代の福祉の理想を実現することができる。





全米盲人ゴルフ協会が1937年に設立されて以来、現在、英国盲人ゴルフ協会(イングランド盲人ゴルフ協会、スコットランド盲人ゴルフ協会、北アイルランド盲人ゴルフ協会)、オーストラリア盲人ゴルフ協会、カナダ盲人ゴルフ協会、日本盲人ゴルフ協会と多くの盲人ゴルフ協会が設立され、それらが一堂に会しての『世界盲人ゴルフ選手権』が開催され、世界的な運営推進のために「世界盲人ゴルフ協会」が設立されています。ボランティア自らの豊かさ・人間的向上はもとより、ゴルフというスポーツを通じて視覚障害者との明るく、楽しい交流を図ることができ、また、ハンディキャップを背負った人々の生活体験領域を広げるという社会的意義も大きく、盲人ゴルフは今ますます大きな注目を浴びているのです。


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